気液二相流管路系流体解析ソフトウェア Advance/FrontNet/TP 解析事例

解析事例1 冷凍システムの動的解析

解析モデル

冷媒液が蒸発器により気化され、冷媒ガスを圧縮機と凝縮器で圧縮および凝縮して冷媒液に戻す冷凍システムを解析対象とする。外気温が変化したときの時間応答を解析し、運転効率を把握することを解析目的とする。

GUIによる解析モデルの設計

FrontNetシリーズではGUIによるモデル作成が行える。冷凍シミュレータを例にとったGUIのモデル作成の流れは以下のようになる。

  1. 流体機器モデルの選択(図1)
  2. 解析システムの流体機器モデルの配置(図2)
  3. 流体機器をコネクタで接続する(図3)
  4. 解析モデルが完成する。実行ボタンにより、解析を実行する。(図4)

図1.流体機器モデルの選択
図2. 解析システムの流体機器モデルの配置
図3.流体機器をコネクタで接続する
図4.解析モデル完成図

解析結果

図5.外気温が変化した場合の冷凍サイクルの圧力-エンタルピー曲線

解析のまとめ

本解析により、外気温の変化に対して冷凍サイクルの圧力とエンタルピーがどのような時間応答を示すかを確認できた。本解析結果は、外気温の変化に応じた運転状況を把握して、省エネのための流体機器設計や制御設計に役立てることができる。

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