アドバンスシミュレーション Vol.26, 並木 武文, Maxwell方程式を解く一手法として、FDTD法(時間領域差分法)がよく知られています。FDTD法は、Maxwell方程式を時間と空間について差分法で解く手法であるが、陽解法型差分法であるため、CFL(Courant-Friedrichs-Lewy)条件の制約を受けます。このため、解析領域の最小格子間隔によって時間刻み幅の上限が決定されてしまい、解析対象に微細な格子間隔を設定する場合に計算時間が著しく増加してしまうことがあります。 この課題に対処する手法として、筆者が発明したCFL条件の制約を受けないADI-FDTD法(交互方向陰解法型-時間領域差分法)があります。本稿では、このADI-FDTD法の概要について解説します。(PDF:431kB)

ダウンロードする