アドバンスシミュレーション Vol.32, アドバンスソフト株式会社 徳永 健一, 鈴木 拓実, 組合せ最適化問題は、厳密解を求めるには従来の計算機では膨大な時間を要する場合があり、ヒューリスティックな近似解法や、機械学習の利用など様々な工夫が考えられてきました。量子アニーリング理論は組合せ最適化問題を解くことを主な目的として発展した理論であり、 多項式時間アルゴリズムが発見されていない難しい問題に近似解を与える手法の一つとして注目を集めています。 本稿では、量子アニーリングを古典的コンピューター上に再現された実装の一つである dwave-neal を用いて、 いくつかの組合せ最適化問題を解いた例を示し、 これからの産業界とヒューリスティックアルゴリズムの関連について概観を述べます。

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