発行年月 | 2017年7月18日 |
タイトル | 多成分系混合物性モデルと実在流体への適用性検討 |
言語 | 日本語 |
著者 | 秋村 友香 大須賀 直子 三橋 利玄 |
著者所属 | アドバンスソフト株式会社 第 3 事業部 |
要約 | 本誌前報の「状態方程式と輸送係数式の実流体物性との比較」において、気体の状態方程式として良く知られる一般的な理想気体の式をはじめ、van der Waals の式、Peng Robinson の式[1]および物性計算プログラム REFPROP[2]による実在流体の物性値の比較を行い、低圧ではそれぞれの物性値が概ね一致していることを示した。一方、同じく本誌掲載のレポート「圧力伝播解析への数値解析モデルの適用性検討」におけるバルブ閉鎖時の圧力伝播試験解析では、空気を単成分として扱った理想気体の式とREFPROP による実在流体の物性値を用いた場合とで結果の差異が見られた。REFPROP による実在流体の物性値は近年広く利用されている Helmholtz 型関数の状態方程式に基づいていることから、混合物性の Helmholtz 型関数の状態方程式を導入し、多成分系としての実在流体の物性計算に応用した。さらに、バルブ閉鎖時の圧力伝播試験解析に適用し、得られた解析結果は試験結果との良い一致が見られ、Helmholtz 型関数の状態方程式に基づいた混合物性計算の妥当性を確認した。 |
書誌情報 | アドバンスシミュレーション 2017.7 Vol.24 |
DOI | 10.69290/j.000881-vol24 |
キーワード | 多成分系、混合物性、実在流体、Helmholtz 型関数、状態方程式、REFPROP |
ページ数 | 13 |