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発行年月 2013年8月22日
タイトル音響解析ソフトウェア Advance/FrontNoiseの透過音解析機能
言語日本語
著者松原 聖
著者所属アドバンスソフト株式会社 第 1 事業部
要約当社では、流体解析[1]および構造解析[2]との音響連成解析および大規模モデルを、周波数領域で並列計算機で高速にシミュレーションするための音響解析ソフトウェア Advance/FrontNoise を開発してきた[3]-[6]。今回、透過音の解析機能を開発したので、その計算原理について報告する。透過音の解析機能は、ここでは、主として構造物の透過音を解析することを目的としている。壁の振動に関するデータを固有値および固有ベクトルという形で、音響解析に与え、そのデータを利用して透過音を解析する機能である。ここでは、構造物の振動を直接、音響解析の基礎方程式に持ち込み、それをまとめて解くという定式化を利用している。これは、固有値解析の限界に依存するものであるが、線形弾性解析の範囲内では、近似解ではなく正しい解を得ることができる。この機能は、固有値・固有ベクトルを通して、壁の振動と音響解析を連成しているという意味で、音響-構造連成機能ということもできる。
書誌情報アドバンスシミュレーション 2013.8 Vol.16
DOI10.69290/j.000611-vol16
キーワード透過音、連成解析、音響解析、周波数領域、大規模計算、並列計算、有限要素法
ページ数6