*本セミナーは終了いたしました。

開催趣旨

このたび、我が国における最先端研究をテーマとして幅の広い分野を対象とする「アドバンス・シミュレーション・セミナー 2021」を開催いたします。全 6 回を予定しており、計算機シミュレーションに関連するテーマに関し、毎回各分野の先生方からご講演をいただきます。

第 5 回開催では、3 名の先生にご講演いただきます。

  • 「複雑な流動現象の数値シミュレーション、データ解析、モデル化」
    大阪大学 基礎工学研究科 機能創成専攻 教授 後藤 晋 様
  • 「データ駆動による複雑ダイナミクスの理解と予測」
    九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所 教授 河原 吉伸 様
  • 「圧縮性流体現象の Large-eddy simulation」
    東北大学 大学院工学研究科 航空宇宙工学専攻 教授 河合 宗司 様

本セミナーをきっかけに、企業の研究開発を担う技術者の方が新たな視点を持つこと、最先端研究を産業に応用する起点となること、長期的には計算科学シミュレーション分野の裾野が広がること等を期待しております。

ご興味をお持ちの方のご参加を、心よりお待ち申し上げております。

開催案内

日 程 2021年10月6日(水)
13:00~17:00 (12:45 よりログイン可能)
開催方法 オンラインセミナー(Zoomにて開催)
参加費 無料
定員 300 名

→ ダウンロード版 はこちら (PDF: 342 kB)

プログラム

時間 内容
13:00-13:05 アドバンスソフト株式会社のご紹介 主催者あいさつ
13:05-14:05 招待講演①

「複雑な流動現象の数値シミュレーション、データ解析、モデル化」

大阪大学 基礎工学研究科 機能創成専攻
教授  後藤 晋 様
14:05-14:10 招待講演①についての質疑応答
14:10-15:10 招待講演②

「データ駆動による複雑ダイナミクスの理解と予測」

九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所
教授  河原 吉伸 様
15:10-15:15 招待講演②についての質疑応答
15:15-15:25 休憩
15:25-16:25 招待講演③

「圧縮性流体現象の Large-eddy simulation」

東北大学 大学院工学研究科 航空宇宙工学専攻
教授  河合 宗司 様
16:25-16:30 招待講演③についての質疑応答
16:30-16:45 先生方による総合討論
(ご講演のテーマに沿ってディスカッションいただきます)
16:45-17:00 アドバンスソフト株式会社のサービスについて

※プログラムは変更となる可能性がございます。


招待講演①
「複雑な流動現象の数値シミュレーション、データ解析、モデル化」
大阪大学 基礎工学研究科 機能創成専攻 教授 後藤 晋 様

ご経歴

1994年 京都大学理学部卒、1999年 博士(理学、総合研究大学院大学)、核融合科学研究所助手、京都大学助教、岡山大学准教授などを経て、2015年より現職。
2021年より JST さきがけ「複雑な流動・輸送現象の解明・予測・制御に向けた新しい流体科学」研究総括。

ご研究内容

専門分野は流体理工学。乱流などの複雑流動現象の物理の解明とその工学応用を目指している。

講演概要

複雑な流動現象(乱流のような複雑流れ/混相流のような複雑流体の流れ)の研究はその節目を迎えた。つまり、計算機環境の劇的な改善により、たとえば、乱流研究に関しては、いわゆる「十分に発達した乱流」を数値的にシミュレートできるようになり、従来までとは質的に異なった現象の理解が進んでいる。
本セミナーでは、複雑な流動現象の数値シミュレーションの最前線を紹介する。とくに、得られたデータの事後解析の重要さを強調する。さらに、データ解析や複雑な流動現象のモデル化に関して、今後見込まれる展開についても言及する。


招待講演②
「データ駆動による複雑ダイナミクスの理解と予測」
九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所 教授 河原 吉伸 様

ご経歴

2008年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。博士(工学)。
大阪大学産業科学研究所での助教、准教授などを経て、2019年から九州大学マス・フォア・インダストリ研究所/理学部教授。理化学研究所チームリーダー、神戸大学客員教授などを兼任。

令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞などを受賞。

ご研究内容

統計的機械学習の基礎研究とその科学・工学分野への応用などの研究に従事。

講演概要

飛躍的な計測技術・情報インフラの発展を背景に、データ駆動による科学的知識の抽出や工学的モデリングは、近年様々な領域で重要な課題として盛んに議論されている。流体現象をはじめとした複雑なダイナミクスを伴う動的現象の理解や予測、制御においてもその進展はめざましいものがある。
本セミナーでは、このような課題へのアプローチとして昨今注目される、力学系の作用素表現に基づく方法、特にクープマン作用素を用いた一連の方法と、関連するデータ解析手法である動的モード分解を中心に、機械学習的な枠組みに基づくデータ駆動によるアプローチや、その周辺の最近の話題について紹介する。


招待講演③
「圧縮性流体現象の Large-eddy simulation」
東北大学 大学院工学研究科 航空宇宙工学専攻 教授 河合 宗司 様

ご経歴

2005年 東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻博士課程修了 博士(工学)
2007年 Stanford University, Center for Turbulence Research, 博士研究員
2011年 JAXA宇宙科学研究所 国際トップヤングフェロー
2015年 東北大学大学院工学研究科 准教授
2019年 同教授(航空宇宙工学専攻・空力設計学分野)

ご研究内容

専門分野は、流体力学(特に圧縮性流体力学)、計算物理学、航空宇宙工学。

講演概要

複雑な流体現象を高忠実に解析できる手法として Large-eddy simulation(LES)があります。しかし、圧縮性流体現象に対して「正しい」LES をするのは一筋縄ではいきません。また「正しい」LES ができるようになったとしても、実際の工学問題の解決に活かすには「高レイノルズ数」という更なる壁があります。
本講演では、圧縮性流体現象の「正しい」LES を可能とする、一見相反する「安定性」と「非散逸性」を同時に満たす新しい計算手法や、「高レイノルズ数流れ」にLES を展開可能とする手法など、近年の研究成果を紹介します。またスーパーコンピュータ「富岳」を用いた圧縮性LESの最新の研究成果についても紹介します。

オンラインセミナー開催につきまして

新型コロナウイルス感染予防の観点から、従来の対面式ではなくオンラインセミナーとして開催いたします。場所を選ばず、オフィスやテレワーク中のご自宅からでもご視聴いただけます。
参加費は無料ですので、是非、お気軽にご参加ください。

参加申込方法

お申し込みは下記項目にご記入いただき、メールにてお送りください。
ご参加申し込みのお客さまへは改めて、参加URL等をお送りさせていただく予定でございます。
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2021年10月6日(水)開催
【オンラインセミナー】第5回 アドバンス・シミュレーション・セミナー 2021

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参加申込み先・お問合せ先

アドバンスソフト株式会社 セミナー事務局
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台四丁目3番地 新お茶の水ビルディング17階西

TEL: 03-6826-3971 FAX: 03-5283-6580
E-mail: office@advancesoft.jp
URL: https://www.advancesoft.jp/

*本セミナーは終了いたしました。