離散要素法による粒子シミュレーションソフト Advance/DEPTH

Advance/DEPTH は、国立研究開発法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC)により開発された超並列計算機対応の粒子法シミュレーションソフト DEPTH を大規模粒子法計算の活用促進を目的として製品化したシミュレーションソフトです。粒子間の相互作用力を考慮して多粒子群の運動を効率良くシミュレーションすることができます。

特徴

  1. 離散要素法による粒子シミュレーションソフト
  2. 粉体工学、機械工学、建築工学、土木工学などの分野で実用的な粉体現象の解析が可能
  3. 最新の動的負荷分散手法により高効率で高速な多粒子群の計算を実現
  4. CAD データから複雑な境界条件(CAD 要素)を自動で設定
  5. ParaView と MicroAVS による可視化に対応
  6. 1ヶ月の試用ライセンス(無償)が利用可能

適用事例

  • 充填・攪拌・分級・粉砕・混合などのプロセス解析
  • プロセス解析を通じた機器の最適化
  • デジタルツインによる開発コストの削減
CAD 要素の時系列モーションデータを用いたサンプル問題の可視化

機能詳細

項目内容
粒子粉体粒子
SDF 粒子(符号付距離関数の値を持った粒子)
粉体パラメータ最大粒子半径、最小粒子半径、平均粒子半径、幾何標準偏差密度、ヤング率、ポアソン比
粒子系分布離散分布
連続分布
粒子間特性/粒子 - CAD 要素間特性反発係数、摩擦係数
付着力
転がり抵抗係数、転がり粘性減衰比
転がり抵抗モデルCDT(constant directional torque)モデル
HS(Hide Sakaguchi)モデル
EPSD(elastic-plastic spring-dashpot)モデル
CAD 要素運動並進運動
回転運動
振動運動
定数パラメータ重力加速度
SDF 粒子計算のパラメータ解像度、半径、相互作用距離の最大値、相互作用距離の最小値
CAD データフォーマットSTL 形式(アスキーデータ)
可視化データフォーマットParaView(VTK)形式、MircoAVS 形式

動作環境

項目内容
対応OSLinux(RHEL、CentOS などの各種ディストリビューション)、Windows10
対応コンパイラ
(Linux 版のみ)
GNU コンパイラ
Intel コンパイラ(Intel Parallel Studio、Intel OneAPI)
並列化ハイブリット(MPI + OpenMP)並列
(Windows 版は OpenMP によるスレッド並列のみとなります)

パッケージ内容

1 ライセンス当たりの当時実行数は 1 となります。
Linux 版はフローティングライセンス、Windows 版はノードロックライセンスです。

パッケージ名対応計算規模パッケージ内容
Advance/DEPTH-200200 万粒子(SDF 粒子を除く)
8 MPI 並列以下(Linux 版のみ)
インストール CD
インストールマニュアル
ユーザーガイド
保守サポート
Advance/DEPTH-2000
(Linux 版のみ)
2000 万粒子(SDF 粒子を除く)
256 MPI 並列以下
インストール CD
インストールマニュアル
ユーザーガイド
保守サポート

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関連情報

【パンフレット】 > 離散要素法による粒子シミュレーションソフト Advance/DEPTH