アドバンスシミュレーション Vol.32, アドバンスソフト株式会社 西原 慧径, 近年における機械学習技術の発展は目覚ましく、毎月のように新しい手法が提案され続けています。機械学習の応用先は自然言語処理や画像処理などに留まらず、構造解析・流体解析・材料解析などのシミュレーション分野にも広がっています。本稿では、材料シミュレーションに大きな力を発揮する第一原理計算において、機械学習を応用した手法を2つほど紹介します。具体的には、第一原理計算のポテンシャル地形を模擬する機械学習力場、および、密度汎関数理論における汎関数を機械学習で再現する手法(機械学習汎関数)です。両手法の紹介を通じて、量子性を機械学習で再現する際の有用性と問題点について考察します。また、最後に機械学習のカジュアルな応用例として、生成AIを活用して材料モデルを自動的に作成するGUIツールを紹介します。
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