アドバンスソフト株式会社では、二相流モデルに基づく 気液二相流解析ソフトウェアAdvance/FrontFlow/MP を独自に開発しております。 Advance/FrontFlow/MPは膜沸騰、遷移沸騰、核沸騰、液体単相の表面熱伝達モデルを実装し、二流体モデルによる気液二相流と固体熱伝導を連成させて安定した計算ができるため、固体内の冷却曲線や表面熱伝導率の予測にご活用いただけるソフトウェアです。

鋼やアルミニウム合金などの部品を焼入れ熱処理する時の変形や残留応力をシミュレーションするためには、焼入れ時の表面熱伝達率を熱的表面境界条件として与える必要があります。Advance/FrontFlow/MPを使用することにより、複雑形状による影響を考慮した表面熱伝達率の予測が可能になります。当社が今まで取り扱った事例でも、ズブ焼入れでは精度の良い解析結果が得られています。

また、今回のセミナーではソフトウェアの紹介だけではなく、日本熱処理技術協会 熱処理シミュレーション実用化研究部会 代表発起人である 日産自動車の杉本剛様、 および金属の熱処理における課題に対し、数値シミュレーション等の新たな視点から発生メカニズムの分析と対策法を研究されている 宇都宮大学の奈良崎道治准教授 に、金属部品の焼入れに関する諸問題についての特別講演をご依頼いたしました。

現在では実験が中心となっている焼入れの問題解決に、シミュレーションという新たな手法を取り入れてみることをご検討されている方々にお役に立つプログラムです。(PDF:9,209kB)

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