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これまで、製造分野、エネルギー分野におけるプラントリスク評価(安全評価)では定常解析が主流でしたが、プラント施設の効率化、省力化、省エネ化、設備増強などに伴って制御系を含めたプラントそのものが複雑化し定常解析によるリスク評価に限界が見え始めています。

数値計算法の発展、GUIによる操作性の向上、PCの計算性能の向上などにより、 複雑に絡み合う制御やさまざまに影響し合う機器運転を伴う過渡変化、 さらには機器の機能喪失や運転異常時の過渡解析が従来よりも簡単に行えるようになり、 過渡解析を用いた高精度なリスク評価の需要が増えつつあります。

本セミナーでは、東電設計株式会社 海外ビジネスユニット 火力本部 LNGエンジニアリング部 LNG第一グループマネージャー 高橋 聡様を講師に迎え、LNG受入基地における管路系流体シミュレーション活用についてご講演いただきました。アドバンスソフト株式会社からは自社開発を進める2つの管路系流体解析ソフトウェアについてご紹介しました。

まず、ガス系に実績のあるソフトウェア Advance/FrontNet/Γ の V&V(検証と妥当性確認)および計算事例を紹介しました。計算事例の1つ目は、LNG地下タンクで異常圧力を想定した場合のBOG管路系のガス解析をご紹介しました。2つ目の計算事例の対象は、熱量調整系における異常熱量の制御系―流体連成解析についてご紹介しました。気化器起動時やシェールガス、バイオマスガスなどを想定した、熱量変動に対する制御系応答を調べました。3つ目の計算事例の対象は、ガスタービンコンバインドプラントの排熱回収ボイラにおける過熱蒸気の温度制御系―流体連成解析について紹介しました。

次に、液体の急激な過渡解析に実績のあるソフトウェア Advance/FrontNet/Ω の V&V(検証と妥当性確認)および計算事例を紹介しました。計算事例としては、プラント冷却系のポンプトリップ時の圧力解析の事例をご紹介しました。逆止弁のない大口径に接続したポンプは逆流・逆回転領域まで考慮する必要があるため、ポンプ完全特性まで考慮しました。

最後に、両ソフトウェアの機能、実績、GUIの使い勝手や新機能のご紹介を行いました。

プラントの設計、安全対策をご担当されている方をはじめ、ポンプ、弁、制御等機器メーカーの方、管路系流体に対してご興味、ご関心を持たれている方等のお問い合わせをお待ちしております。 (PDF:6,366kB)

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【管路系】Advance/FrontNet> セミナー資料(管路系セミナー「管路系流体シミュレーションによるプラントリスク評価」)20190726_all【全体】

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