アドバンスシミュレーション Vol.23, 並木 武文, 小瀬村 大亮, 分子動力学ソルバーLAMMPSは、米国サンディア国立研究所で継続的に開発され、GPLの形で公開されている古典分子動力学法を用いたオープンソースソフトウェアです。LAMMPSは、金属や半導体のような固体材料、生体分子や高分子のソフトマテリアル、粗視化やメソスコピックに対応できるポテンシャルを装備しています。さらに、MPIを利用した並列計算機で大規模計算が可能であり、多数の原子分子を有する系での分子動力学計算に効果を発揮します。 当社では、材料開発に有効なシミュレーション・サービスを実施しており、そのひとつとしてLAMMPSを用いた分子動力学計算のサービスを行っています。また、LAMMPSなどのソルバー向けのGUIソフトウェア開発等の受託開発サービスも行っており、将来的には、現在当社で独自開発中の材料設計プラットフォームのひとつの機能として、LAMMPSのインターフェイスを整備することを計画しています。 本稿では、LAMMPSの概要を説明するとともに、LAMMPSを用いた解析事例を紹介します。 (PDF:265kB)

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