| 発行年月 | 2010年12月17日 |
| タイトル | 換気系を考慮した急激火災解析 -EVE SAYFAの換気系モデルの機能強化- |
| 言語 | 日本語 |
| 著者① | 秋村 友香 浜野 明千宏 吉岡 逸夫 |
| 著者② | 三橋 利玄 |
| 著者所属① | アドバンスソフト株式会社 技術第 4 部 |
| 著者所属② | アドバンスソフト株式会社 第 2 事業部 |
| 要約 | 有害危険物質を取り扱う施設では、外部への漏洩を防ぐために常に換気系を運転して、施設内を負圧に保たせるか、有害危険物質を回収処理設備に送る必要があり、そのために異常時でも換気系を含めた回収処理設備の制御が必要となる。そのような施設で火災が発生した場合には、施設の健全性評価や換気系の検討のために、火災延焼解析と換気系流動解析との連成による検討が必要となっている。建物内の火災安全・防災のためのシミュレータである Advance/EVE SAYFA 2.0 では、特に急激な火災現象の解析にも適用可能とするために、建物内の火災延焼解析と管路系ガス過渡解析ソフトウェアAdvance/FrontNet/Γ による換気系モデルの連成計算を行うことができる。本連成計算は、従来の火災、煙層高さ、二酸化炭素濃度などの解析に加え、フラッシュオーバーやバックドラフトとして知られる急激な火災時に起こりえる換気系内の逆流などによる流量大変動時の圧縮性効果を適切に取り扱うことができる点が最大の特徴であり、これにより米国商務省国立標準技術研究所で開発された CFAST コード等の火災解析シミュレータでは困難だった換気系を持つ施設での急激火災解析が可能となった。本稿では Advance/EVE SAYFA 2.0 による急激火災の解析事例を紹介する。得られた解析結果として、圧力、温度、煙層高さ、二酸化炭素濃度、酸素濃度の 1 時間に渡る挙動が得られ、火災のメカニズムに関する知見が得られ、実測値を良く再現した。 |
| 書誌情報 | アドバンスシミュレーション 2010.12 Vol.6 |
| DOI | 10.69290/j.000409-vol6 |
| キーワード | 急激火災、換気系、二層ゾーン、流量大変動、圧縮性、二酸化炭素、酸素、すす、フラッシュオーバー、バックドラフト、Advance/EVE SAYFA 2.0 |
| ページ数 | 15 |
