ファイル名アクション
simlib_magazine_1183.pdf
発行年月 2025年7月3日
タイトル過酷事故時原子炉建屋・格納容器の熱流動解析コードAdvance/BAROCの計算安定性強化と質量保存性向上のための改良
言語日本語
著者①三橋 利玄
著者高橋 淳郎
大西 史倫
浜野 明千宏
著者所属①アドバンスソフト株式会社 技師長
著者所属アドバンスソフト株式会社 第 4 事業部
要約一般に熱流動計算では大量の水蒸気凝縮が生じると計算不安定になることが多く、計算時の時間刻み幅が大きく制限される。Advance/BAROC ではこれを克服するために水蒸気の凝縮項の線形化を工夫し、質量保存式、エネルギー保存式、水蒸気成分の対流拡散方程式に適用した。さらに、質量保存性を高めるために、質量保存式に物質成分の拡散項の総和を加え、成分濃度の正規化を行わなくても良いように改良を加えた。これにより、原子炉建屋の 3 次元熱流動計算において 16 時間で 150 トンにも及ぶ大量の水蒸気が流入し、90%以上の水蒸気が凝縮しても、Courant 数が 15 万以上の時間刻み幅に相当する時間としても安定に計算できることを確認し、さらには、酸素、窒素、水素などの質量が所定の質量と一致していることを確認した。
書誌情報アドバンスシミュレーション 2025.7 Vol.32
DOI10.69290/j.001183-vol32
キーワードBAROC、3次元圧縮性熱流体解析、過酷事故、水素濃度分布、多成分ガス、水蒸気凝縮、BWR、原子炉建屋、計算安定性の強化、質量保存性の向上
ページ数13