ファイル名アクション
simlib_magazine_1167.pdf
発行年月 2025年7月3日
タイトル産業界への計算化学普及の取り組み
言語日本語
著者本田 康
岡本 拓也
石川 誠
井波 かづき
著者所属HPCシステムズ株式会社
要約計算化学とは、分子・材料やそれらにまつわる化学現象を計算機上で再現・予測し、実際の化学研究に役立てる技術や学問である。計算化学は、観測困難な状態や未知の分子の性質など、実験では知りえない情報を取得し得ることが大きな魅力である。さらに近年は、コーン-シャム方程式などの物理的な基礎方程式に基づくアプローチだけでなく、機械学習などの人工知能によって分子や現象の性質を明らかにする試みも盛んにおこなわれており、計算化学は今後ますますその重要性を増すものと期待される。しかし、産業界――特に基礎研究以外の研究・開発においては、計算化学は十分に受け入れられているとは言い難い。その理由は、各組織・各個人の事情により異なるものの、私がこれまで様々な顧客と接してきた経験からいささか乱暴にまとめると、主に以下の要因が考えられる。
書誌情報アドバンスシミュレーション 2025.7 Vol.32
DOI10.69290/j.001167-vol32
キーワード
ページ数9