要約 | 構造解析ソフトウェア Advance/FrontSTR は、並列計算環境における大規模解析をひとつの特徴としている。大規模解析を行うための支援機能として、アセンブリ機能(部品を組み合わせて全体のモデルを作成する機能)およびリファイナー機能(メッシュ細分化機能)を有している。Advance/FrontSTRのリファイナーについては、これまで、[1]等で報告してきた。本稿では、リファイナー機能を利用した大規模計算の事例を示す。ここでは、ユーザー事例、およびリファイナーを利用して従来の報告よりもさらに大規模解析の 2 つの事例を報告する。前者では、リファイナーを利用することで、比較的容易に数千万自由度の実用問題の解析を行うことができ、並列計算機ではその解析が数時間で可能であることを示す。後者では、節点数で 1 億、自由度数で 3 億を超える大規模な解析事例について示す。 |