アドバンスシミュレーション Vol.33, 菊池 愛子, 有限要素法(FEM: Finite Element Method)は、構造物や物体を小さな要素に分割し、それぞれの要素の挙動を計算して全体の振る舞いを予測する数値解析手法です。複雑な形状や材質が入り組んだ構造、荷重条件を持つ問題を、コンピュータを用いて正確に解析できるため、現在、FEMは構造解析の必須のツールとなってきています。しかしFEMは地盤のように無限に広がる領域においては、モデルが巨大化して計算負荷が膨大となってしまう弱点があります。モデル規模を制限するために人工的に境界を設ければ、結果の応力分布等に端部拘束の影響が出て、境界からの反射波が発生して異なる現象となってしまう不具合があります。無限要素はこの無限領域の解析を効率的に行うための手段です。今回、静解析および動解析で使用するための無限要素を構造解析ソフトウェアAdvance/FrontSTRに組み込んだので、その概要および効果について報告します。(PDF:1,619kB)
