Advance/FrontFlow/redは、高速かつ信頼性の高い国産の高度流体解析ソフトウェアです。

大規模モデルを高速に解析可能な並列性能や、LES などによる高精度な乱流解析、化学反応・燃焼・物質拡散・自由表面など多彩な物理現象への対応、さらに構造解析・電磁場解析・音響解析などの大規模連成機能を備え、幅広い分野の解析ニーズに応えます。

本ページでは、キャビテーションや熱放射といった難易度の高い現象の解析事例に加え、膨大な解析データから本質を抽出するデータサイエンス的手法や、計算時間を劇的に短縮する高速化技術など、最新の活用事例4選をご紹介します。

設計・開発の効率化と、物理現象への深い洞察を実現するソリューションをぜひご覧ください。


1. 単独翼周りの2次元キャビテーション解析

http://case.advancesoft.jp/FrontFlowred/2D_cavi_ana_around_single_blade/index.html

単独翼(NACA0015)を対象とした2次元キャビテーション解析の事例です。

翼の迎角8度において、シートキャビティの成長、クラウドキャビティの放出、リエントラントジェットといった複雑な物理現象を精密に再現しました。解析結果のストローハル数やキャビテーション長は文献値と良好に一致しており、計算モデルの高い妥当性が確認されています。

2. 2次元円柱流れのPOD、DMD解析

http://case.advancesoft.jp/FrontFlowred/2D_cyl_flw_ana_POD_DMD/index.html

膨大なLES (Large Eddy Simulation) データから流体構造の本質を抽出する、データ駆動型の解析事例です。

POD (Proper Orthogonal Decomposition) によりエネルギー寄与の高い主要なモードを抽出して流れを復元する一方、DMD (Dynamic Mode Decomposition) を用いてカルマン渦などの周期現象を周波数ごとに可視化しました。これらの手法により、流れの物理現象のより深い理解と、低次元モデルによる高速な未来予測が可能となります。

3. ベクトル計算機(NEC SX-Aurora TSUBASA)におけるAdvance/FrontFlow/redの高速化

http://case.advancesoft.jp/FrontFlowred/Accelerating_on_Vector_Computer/index.html

ベクトル計算機の性能を最大限に引き出し、解析時間を大幅に短縮した事例です。

計算負荷の高い圧力ソルバに Multi colour (MC) 法(マルチカラー法)を導入することで、ベクトル化率98%以上を達成。計算時間を従来手法の約1/10(約7,860秒から808秒)へと劇的に短縮しました。高負荷な流体解析における圧倒的な計算効率を実証しています。

4. 実在気体モデルによる三次元長方形空間内の輻射解析

http://case.advancesoft.jp/FrontFlowred/Rad_ana_in_3D_box_using_real_gas_model/index.html

実在気体モデルによるガス物性モデルを用いた、3次元ボックス内の熱放射解析事例です。

高温ガスの吸収係数が波長に依存する物理特性を考慮することで、従来の Gray ガスモデル(一定の吸収係数)では困難だった、より現実に即した複雑な熱輸送現象を再現しています。ボックス内の温度分布や壁面への放射熱流束を高い精度で評価することが可能です。


以上、2026年04月30日のピックアップ記事でした。各解析事例の詳細は、リンク先の記事全文をご覧ください。