農業用パイプライン 非定常流況解析ソフトウェアAdvance/FrontNet Ω LE(Limited Edition)
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農業用パイプライン 非定常流況解析ソフトウェア Advance/FrontNet Ω LE(Limited Edition) | ||
◆ ΩLEトピックス
| 2011年7月28日 | お客さまの声を追加しました。 |
| 2010年9月8日 | コラムΩをアップロードしました。 |
| 2010年8月3日 | 経験則との比較を追加しました。 |
| 2010年8月2日 | バージョン1.2をリリースしました。 |
| 2010年7月22日 | バージョン1.2を2010年8月2日にリリースします。 |
| 2010年4月26日 | バージョン1.1をリリースしました。 |
| 2010年4月16日 | 「水撃解析時に圧力制御が不要」とのお声を多数いただき、仕様変更を検討中です。 |
| 2010年4月12日 | 過渡解析・水撃に特化した「水撃解析入門 小冊子」をまとめました。 ご希望の方、ご質問のある方は、「お問い合わせはこちら」からお寄せください。その際お送り先の住所もお知らせください。 |
| 2010年3月29日 | バージョン1.01をリリースしました。 |
| 2010年2月22日 | お客さまの声を追加しました。 |
| 2009年12月1日 | 本ページを開設しました。 |
◆ 背景
![]() |
2009年4月1日付けで土地改良事業計画設計基準及び運用解説「パイプライン」が改定され、冊子も販売が開始されました。 その中の基準9によれば、『管路の水理現象の検討は、定常的な水理現象と非定常的な水理現象について解析を行うものとする』となっております。 今まで経験則で行われていた皆さまにとっては、どのように対応すればいいのか戸惑われているかと思います。そんな方にとってもすぐに業務に利用しやすいよう、基準に準拠し、使いやすいソフトウェアを目指して開発いたしました。 |
本ソフトウェアは「計算による方法」の中で推奨されている「特性曲線法」を用いております。水撃圧の評価のほか、制御弁最適化、ポンプトリップの影響を検討できます。ご利用いただいたお客さまからは経験則による方法と結果が合う、とのコメントをいただいております。
設計者・保守管理者のご要望にお応えするため、長年にわたり蓄積した管路系シミュレーションのノウハウを盛り込み、独自に開発したソフトウェアがAdvance/FrontNet Ω LEです。
一般的なソフトウェアに比べ機能を限定し、できるだけ使いやすく、購入価格をできるだけ安価に抑えることで、数値解析の専門知識が十分でなくても、多くの皆さまにお使いいただけることを目指しました。
非定常流況解析について
定常流況解析と非定常流況解析は、解くべき方程式の形が全く違うことから、方程式を安定に解く難しさ、条件設定の難しさも全く異なります。
一般に非定常流況解析は数値シミュレーションの専門家が行う、高い専門技術と経験を必要とするものです。
本ソフトウェアは、一般の方、特に微分方程式や離散化の取り扱い、数値積分法の原理を知らない方でも水撃計算を行えることを目指しており、境界条件の設定の煩わしさも内部処理により自動化しています。
◆ 特長
簡単な操作性
- 専用ツールを使って、計算の設定から結果の描画までをパソコン上で行うことができます
- 入力ミスを防ぐために、ガイダンス機能、入力制限機能を設けています。
- 数値シミュレーションに必要な物性値をデータベースから選択できます。
3つの計算モード
目的に合う計算モードを選択できます。
- 「水撃モード」は定常運転時から圧力制御バルブが遮断したときの水撃を計算します。
- 「流量変動モード」は流量の急増を過程し、圧力制御バルブの応答を計算します。
- 「ポンプトリップモード」は、定格運転時からポンプが停止したときの圧力変動を計算します。
計算結果の可視化と診断機能
- 専用ツール上で結果グラフを見ることができます。グラフの表示幅はユーザー設定可能です。
- 計算結果に診断機能がついています。
データのエクスポート
シミュレーションの入力データと出力結果を、Microsoft Excelにエクスポートします。
計算結果をExcelにエクスポートし、保存します。
解析サービス、カスタマイズサービス
ソフトウェア販売の他にも、御社のご要望に応じたカスタマイズや、解析サービスなどをお受けしております。
(例)
- 独自の帳票フォーマットの作成
- 新しい計算機能や可視化機能の追加開発、カスタマイズ
- 大規模な計算、複雑な計算の受託解析サービス
その他、お気軽にご相談ください。
◆ お客さまの声
![]() 建設コンサルタント会社様 |
解析を行ったところ、計画の流量では、弁が制御不能なことが判明。解析結果より流量が少なすぎるか、設定圧力が高すぎることが原因であるとご提案。弁の交換には、莫大な費用がかかるため、他の制御方法を検討中。 |
![]() 土地改良事業者様 |
土地改良事業計画設計基準「パイプライン」の改定に伴い水撃圧の予測を原則計算による方法となったため、対応したかった。使ってみていいと思ったところは、操作性が良いところ(設計者に優しい)。現状に満足しています。 |
![]() 建設コンサルタント会社 K社様 |
どこで水撃が起こっているのかをグラフで把握できたのでよかった。経験則に基づいたものと、大きく違わなかった。 |
![]() 建設コンサルタント会社 A社様 |
上流側の水槽から接続するパイプライン途中にバルブがあり、それを閉めた時に生じる水撃圧の計算。ソフトを使わせていただきましたところ、計算時間と流量・管種分岐がもっと増えればと思いました。使用方法については計算を回す手順が簡単で、特に詰まることなく計算を回すことができました。 |
![]() 建設コンサルタント会社様 |
実績があったため今回は御社に解析をお願いした。解析条件等不確定要素が多かったが、実測データをシミュレーションで再現できたのは素晴らしい。満足しています。 |
![]() 建設コンサルタント会社様 |
土地改良事業計画基準パイプラインの改定に伴い水撃圧の計算をやりたい。使ってみていいと思ったところは操作性がよい点。また、結果がグラフ表示となっており見やすい点。単一路線のほかに、支線、枝線等複数のバルブ検討が同時に行えないか。 【開発者コメント】 FAQにご回答させていただきました。 |
![]() 建設コンサルタント会社様 |
ソフトを使用して良かった点ですが、やはり、操作性がよく、結果等がグラフ表示となり見やすい点です。結果がエクセルデータとなるのも、個別利用できるので良いと思います。 |
![]() 建設コンサルタント会社様 |
農業用パイプラインに設置された減圧弁での調圧課程における、1次側に発生する水撃圧について解析した。 幹線水路DCIPφ200、動水圧1.0MPaの路線から、0.5MPaに減圧して末端に分岐する際に、末端での水利用開始直後の小流量時に減圧弁がハンチングを起こしているので、水撃解析モードのシミュレーションにより、制御の設定値(バルブの流量特性と遮断速度)を変えて発生する水撃圧の値を解析した。 計算結果は、流量特性がイーコルパーセント特性に近いE社のバルブ開度とCV値の曲線を使用した場合、設計流量時にバルブの遮断時間を12秒以上、小流量時(設計流量の20%程度)にした場合は遮断時間3秒程度であれば、本地点での設計圧(経験則での水撃圧)を超えないことが分かった。また、流量特性がリニア特性の場合は設計流量時に遮断時間を60秒にしても水撃圧が定常時の2倍以上の値を示しており、バルブの流量特性や制御設定に課題があることが分かった。 実際に現地において、ハンチング(0.6MPa~1.6MPaを数秒の周期で繰り返していた)を起こしていた減圧弁をE社の減圧弁に変えて1次圧の変動を計測したところ、ハンチング現象は収まり、弁の閉鎖時に発生する水撃圧は1.2MPa程度であり十分許容内であることが分かった。 *現在設置されている減圧弁の流用特性や制御の設定を改善する必要が明確になった。 複雑で難解な非定常流況解析が簡単に短時間でできるところが魅力的である。 しかし、計算過程はブラックボックスなので少し不安である。 1.今回は末端での小流量区間に着目して解析したため、バルブの上下1ユニットを対象として配管条件を入力したが、水撃圧は上流側の配管延長や管種・流量に影響されると思うので、さらに上流の管径や流量が大きい区間を計算しなくていいのか疑問が残った。もし、上流のファームポンドまでの区間を等価値に換算して入力すべきなら、配管1を細分化して入力出来るようにしてほしい。 2.結果診断画に計算の設定条件(流量や水圧等の境界条件やバルブの操作時間、流量特性等)を表示してほしい。 【開発者コメント】 計算過程の透明性を上げるため、基準書との対応表を作成いたしました。また、計算の設定条件については、Ver1.2からレポート機能の強化により対応いたしました。さらに複雑な管路系に対する水撃解析は検討中です。管路が複雑になると、ユーザー様の設定事項も複雑になってしまうため、いかに簡単化できるかが課題と考えております。 |
![]() 建設コンサルタント会社 D社様 |
農業用水、管路の現況(既設の管路)の水撃圧の解析。入力が簡単で使いやすかったです。 |
![]() 建設コンサルタント会社様 |
入力条件が簡素化されており、使いやすいが、農水に合わせた用語を用いていただけると更に良いと思います。 |
![]() 建設コンサルタント会社 K社様 |
農業用水パイプラインの水撃圧を算出しました。入力方法が他社のプログラムに比べ、分かりやすかった。送っていただいた「水撃解析入門 小冊子」 はとても分かりやすい本で、大変参考になった。 |
![]() 建設コンサルタント会社様 |
畑かんのパイプラインの水撃圧の計算。簡易的に入力出来たのは良かったです。 |
![]() 建設コンサルタント会社 W社様 |
丘陵地畑地かんがい幹線パイプラインφ250(ファームポンド~ファームポンド)と支線φ100(各散水ブロックへの給水)の水撃圧検討の為の計算。操作性や水撃圧に関するサポートが良かった。 |
今後も追加予定です。
◆ FAQ
全体的な内容
| Q.どんなソフトウェアなのか興味があるが、機能の詳細や使い勝手、価格の面で心配です。 |
| A.まずは「お問い合わせください。無料の評価版もお試しください。 |
| Q.数値計算に縁がなかった者ですが、仕事上、やらなければいけない立場にあります。操作は簡単でしょうか? |
| A.もちろん数値計算特有の「正しい設定をしなければ解を得られない」という問題はありますが、なるべく正しい設定を行えるよう、GUIを工夫しました。手順に沿って項目を埋めていただくことで、結果を得ることができます。まずは無料の評価版をお試しください。 |
| Q.土地改良基準に準拠しているとのことですが、どのように準拠しているのですか? |
| A.基準で推奨されている「特性曲線法」を使った数値解法を用いている点で準拠しています。経験則による方法よりも水撃圧の予測精度が高いことが特長です。具体的な事例は管路系液体過渡解析ソフトウェアAdvance/FrontNet/Ω 解析事例4のページをご参照ください。 |
| Q.このソフトウェアは非定常流況解析を行うことができますか? |
| A.可能です。市販のソフトウェアでは定常流況解析のソフトウェアが多いですが、本ソフトウェアは非定常流況解析用のソフトウェアです。 |
| Q.なぜ「水撃圧の評価」、「制御弁最適化」、「ポンプトリップ」の3つなのですか? |
| A.「水撃圧の評価」は、基準改定によりニーズが高まっているからです。また、「制御弁最適化」は制御弁の取り扱いに関する事故やトラブルが多く聞かれるからです。「ポンプトリップ」は同じく基準で「非定常流況解析を必要とする範囲」とされているため解析ニーズが多いからです。それ以外の機能は、安価に抑えるために省かせていただきましたが、カスタマイズにより実装可能です。ご希望があればご相談ください。 |
| Q.農業用パイプライン以外にも適用可能でしょうか? |
| A.可能です。液体は、水以外にもデータベースから選択することができます。管路の材質もデータベースから選択できます。データベースにないものはユーザー様に追加いただく形になります。 |
| Q.評価版を使いましたが、自分の課題に関しては機能が限定されすぎています。もう少し複雑な計算をしたいのですが。例えば分岐を含む管の計算など |
| A.本ソフトウェアは、液体管路系解析ソフトウェアAdvance/FrontNet Ωの機能限定版ですので、Advance/FrontNet Ωのご使用をお勧めしております。また、「こんなソフトウェアがほしい」といったご要望もお申し付けください。 |
| Q.分岐や管網には対応していませんか? |
| A.開発当初、何社かのユーザー様にヒアリングした結果、設計の際には、水理ユニットに分割することで、対応が可能であるとのご意見が多かったため、本ソフトウェアは、機能限定版であることもあり、現在は対応しておりません。(詳細は、水撃解析小冊子の中でご説明しております)しかしご要望があることは把握しており、現在検討をしております。分岐や管網になると、途端に計算が複雑になるため、簡単な操作性かつ安価にご提供することが課題となっております。もし複雑な管網の計算が必要でしたら、解析サービスでも対応させていただいております。 |
| Q.使い方で分からないことがあるのですが、どうしたらよいでしょうか。 |
| A.本製品は1年間の保守が含まれております。保守の期間中は、メールでのサポートをお受けしておりますので、弊社のサポートセンター窓口までご質問ください。専門の技術者がサポートいたします。もちろん保守を継続していただくことで、サポートを延長することは可能です。 |
| Q.シミュレーションに不慣れなのでアドバイスしてほしい。可能であれば解析作業を代行してほしい。 |
| A.弊社ではシミュレーションのコンサルティングサービス・受託解析サービスを行っており、お客さまの問題解決のお手伝いをしております。お気軽にお問い合わせください。 |
| Q.ソフトウェアのバージョンアップはありますか? |
| A.基準の改定や、OSのアップグレードへの追随、お客さまのご要望などに応じて検討していきます。別途ご案内いたします。 |
| Q.ソフトウェアの価格は高いのではないですか? |
| A.価格についてはお問い合わせください。なお、Excelで計算できる定常計算と違い、非定常解析のソフトウェアを開発するには、専門的な数値解析の知識と経験、ソフトウェアのコーディングに対するノウハウが必要となり、何年もの開発期間と膨大な開発費が必要となります。当社は、多くのお客さまにご利用いただけるよう、通常の数値解析ソフトウェアよりずっとお安い価格でご提供させていただいております。 |
具体的な内容
| Q.結果画面での時系列グラフと最大圧力が違いますが、どうしてですか? |
| A.最大圧力は、解析時間中の該当計算メッシュでの一番大きい圧力を表示しています。時系列グラフは「出力の設定」画面で設定した位置での出力結果ですので、異なることがあります。 |
| Q.バルブのCv値はどのように設定すればよいですか? |
| A.Cv特性(流量特性)はバルブの種類やメーカーにより異なります。 既に使用しているバルブであれば仕様書を参照してください。そうでない場合は、バルブ設備計画設計技術指針(農業土木事業協会)などを参照してください。 |
| Q.計算間隔ΔtおよびΔxはどの値を用いていますか? |
| A.Advance/FrontNet ΩLEではΔxを5mとしています。また、Δtはクーラン条件から決定しています。クーラン数は0.5を設定しています。 |
| Q.高さの設定は計算にどのように影響しますか? |
| A.ノードの高さから管路の傾きを算出するので、重力の効き方が変わります。また位置水頭が変わります。診断画面で圧力勾配線を出力するのに使用されています。 |
| Q.摩擦損失はどのようなモデルを使用していますか? |
| A.流量の大小や口径によって、マニングの式やヘーゼンウィリアムス式の適用範囲が異なるため、これらは過渡解析には向きません。Advance/FrontNet ΩLEでは粗度ベースのColebrook-Whiteの式(Moody線図に対応)を使用しています。 |
| Q.PaGとはなんでしょうか? |
| A.Advance/FrontNet/ΩLEではゲージ圧であることを明記するため、圧力の単位であるPaの後ろに"G"をつけて[PaG]と表記しています。絶対圧力で表す場合は[PaA]と表記しています。 ゲージ圧と絶対圧の関係は以下のようになります。 ゲージ圧=絶対圧-大気圧 ここで、大気圧は101325[Pa]です。 |
| Q.グラフ中のeとはどういう意味ですか?自然対数ですか? |
| A.診断画面やグラフなどに出てくる"e"は自然対数(2.718…)ではなく、10の何乗であるかという指数を表しています。例えば、2.e8は2かける10の8乗の意味です。 |
| Q.流量が負なのは、どのような意味ですか? |
| A.流量が正の場合、Advance/FrontNet/ΩLEではノード1からノード2のほうへの向きを表しています。流量が負の場合は逆向きの流れを表しています。流量がゼロの場合、流れがないこと(管内は水で満たされている;満管状態)を表しています。 |
| Q.計算上、最小圧力が負のときに液柱分離現象が起こりますか? |
| A.静水圧が飽和蒸気圧以下になると液柱分離現象が起こりますが、ゲージ圧がマイナスであっても飽和蒸気圧以上であれば液柱分離現象は起こりません。また、静水圧と飽和蒸気圧を比べるため、動圧(流速による圧力)が大きい場合、診断画面に表示されている「最小圧力」が飽和蒸気圧よりも大きくても液柱分離現象が発生している場合があります。 |
| Q.圧力勾配線にある圧力が配管の耐圧値を超えているのですが大丈夫でしょうか? |
| A.圧力勾配線はピエゾ水頭(静水圧に高さを足したもの)を結んでいますので、配管耐圧値と比較してはいけません。配管の耐圧値とは内圧で比較してください。 |
| Q.圧力の測定位置がバルブ上流側なのですが、流量変動の制御の設定画面で-○○mと入力すればよいでしょうか? |
| A.計算上は上流側に境界条件を設けるため、Advance/FrontNet/ΩLEの圧力制御弁でバルブ上流圧力を制御することはできません。ΩLEでは、(上流側圧力-圧力制御弁の減圧量)により設定圧力を満たすように開度を算出しています。 |
| Q.モルタルライニング厚さについてどのように設定すればよいでしょうか? |
| A.Advance/FrontNet/ΩLEでは、音速を計算するために管厚を設定しており、モルタルライニングの音速への影響は現在では考慮しておりません。粗度への影響としては、粗度を小さくするなどで考慮できます。 |
| Q.ポンプトリップで設定する慣性とはポンプの慣性でしょうか? |
| A.ポンプの慣性に原動機(モーター)やフライホイールの慣性を足したものを設定してください。 |
| Q.計算で定常状態とはどの状態のことをいっていますか? |
| A.Advance/FrontNet/ΩLE(Ver1.2以降)では、水撃モードの場合時刻400sまでを定常計算とし、時刻400sからバルブを遮断するイベントを発生させ、過渡解析にうつります。流量変動モードでは時刻500sまでを定常計算とし、時刻500sから流量を変化させるイベントを発生させ、過渡計算にうつります。ポンプトリップモードでは、時刻500sまでを定常状態とし、ポンプは定格運転を仮定しています。時刻500sにポンプがトリップするというイベントを発生させ、過渡計算にうつります。 |
基準書との対応表
数理モデルの特性曲線式
パイプラインの非定常流況は、以下の常微分方程式を特性曲線法により解いています。
ご導入いただくと、基準書との対応表を冊子としてまとめたものをお渡しいたします。
さらに詳しく知りたい方はお気軽にお問い合わせください。
◆ 経験則との比較
【1】 水撃圧の予測方法(設計基準、パイプライン(H21)、P40より抜粋)
| 水撃圧の予測は、計算による方法を原則とする。ただし、給水線を有する水田用配水系パイプラインで低圧(静水圧0.35MPa未満)の場合は経験則による方法で水撃圧の推定を行ってもよい。 |
【2】 経験則まとめ(設計基準、パイプライン(H21)、P236より抜粋)
クローズドパイプの場合
| 静水圧H [MPa] | 水撃による最大圧力 |
| H<0.35MPa の場合 | 水撃圧を静水圧の100%とする。 H + H×1.00 |
| 0.35MPa<H の場合 | 水撃圧は静水圧の40%と0.35MPaのうち大きいほうとする。 H + max(H×0.40, 0.35MPa) |
【3】 経験則の基本的な考え方と留意点(設計基準、パイプライン(H21)、P236より抜粋)
(a) 経験則は、バルブ操作による上昇圧のみを考慮しており、負圧は考慮されない。
(b) 経験則のバルブ操作時間は、緩閉塞を仮定している。
【4】 経験則による最大圧力とAdvance/FrontNet/ΩLEによる計算結果の比較表
(計算条件;配管長100m, 適当なバルブ特性、流量を仮定、高低差は考慮しません)
| 上流圧力 | バルブ閉塞時間 | ΩLEによる 最大圧力 |
経験則による 最大圧力 |
差(経験則を基準) |
| 0.30MPa | 60s | 0.32MPa | 0.60 MPa | -47 % |
| 5s | 0.50MPa | 0.60 MPa | -17 % | |
| 1s | 3.42MPa (液柱分離発生) |
0.60 MPa | 470 % | |
| 0.35MPa | 60s | 0.37MPa | 0.70 MPa | -47 % |
| 5s | 0.55MPa | 0.70 MPa | -21 % | |
| 1s | 3.48MPa (液柱分離発生) |
0.70 MPa | 397 % | |
| 0.70MPa | 60s | 0.72MPa | 1.05 MPa | -31 % |
| 5s | 0.90MPa | 1.05 MPa | -14 % | |
| 1s | 3.90MPa (液柱分離発生) |
1.05 MPa | 271 % | |
| 1.00MPa | 60s | 1.02MPa | 1.40 MPa | -27 % |
| 5s | 1.20MPa | 1.40 MPa | -14 % | |
| 1s | 3.77MPa | 1.40 MPa | 169 % |
【5】 計算結果の比較表の解釈
- バルブ上流の圧力が0.30MPa,0.35MPa, 0.70MPa, 1.00MPaの4種類について、バルブ閉塞時間を60s, 5s, 1sの3種類について検討しています。
- それぞれの圧力において、バルブ閉塞時間が60s, 5sの場合は、経験則の最大圧力がΩLEの最大圧力よりも大きくなっており、経験則は管路の耐圧評価上「安全側」、ΩLEは「危険側」の結果となっています。
- 0.30MPa, 0.35MPa, 0.7MPaについては、バルブ閉塞時間が1sの場合は、経験則がバルブ急閉塞に対応していない点と負圧を考慮していない点(【3】の経験則の基本的な考え方参照)より比較ができません。ΩLEの結果は液柱分離を起こし、急激な圧力上昇により最大圧力が大きくなっています。
- 1.00MPaについてバルブ閉塞時間が1sの場合は、上記と同様に経験則がバルブ急閉塞に対応していない点と負圧を考慮していない点(【3】の経験則の基本的な考え方参照)より比較ができません。上流圧力が高いため、ΩLEの結果は液柱分離を起こしていません。
【6】 総評
- 設計圧に基礎を置く経験則は長年の実績で実用上の適合性が立証されているものの理論的根拠に基づくものではありません。今回の解析では、バルブが緩閉塞(閉塞時間5s以上)の場合にΩLEの結果が経験則による最大圧力を超えることはありませんでした。経験則は耐圧評価上安全側に算定されていると考えられます。また、経験則は、事故や地震などによるバルブ急閉塞には対応していないことが分かりました。
- 今回の計算条件(バルブ特性や流量、配管径、材質、管路傾斜)以外のさまざまな運転条件については、より詳細に検討する必要があります。特に、経験則の前提を外れる場合(バルブ急閉塞の場合、バルブの特性が開度0%付近で急激に変化する場合、管路に傾斜がある場合、負圧の恐れのある場合、配管長が長い場合)などは注意する必要があると考えられます。
◆ 動作環境
| CPU | Intel Pentium 4 2.0GHz以上、メモリ 350MB以上 (Intel Core2Duo 1.33 GHz以上、メモリ1GB以上にしていただくとより快適にお使いいただけます。) |
| メモリ | 512MB以上 |
| ハードディスク | 空き容量 500MB以上推奨 |
| グラフィックボード | 下記オペレーティングシステムが動作する製品であれば特に制限はございません |
| モニター | XGA(1024x768)以上(*1) |
| OS | Windows XP SP3、Windows Vista SP2 、Windows 7 (*2) |
| 必要ソフトウェア | ①Microsoft Excel 2002以降 (*3) ②Microsoft Word 2002以降 (*4) ③Adobe Reader (マニュアルの閲覧に必要) (*5) |
(*1)一部のノートPC(ネットブック等)で本体の画面サイズが不足する場合には、モニターを外付けしていただくことでお使いいただけます。
(*2)Windows XP、Vistaともに32bit版に対応しております。Windows 7につきましては32bit、64bitの両方に対応しています。
(*3)計算結果を帳票としてエクスポートする際に必要です。Microsoft ExcelはMicrosoft社の製品です。別途ご購入いただく必要がございます。
(*4)同梱の「基準との対応表」は報告書等に引用していただけます。「基準との対応表」をWord形式のファイルとして同梱しておりますので、コピー&ペーストしてご活用しやすくなっております。Microsoft WordはMicrosoft社の製品です。別途ご購入いただく必要がございます。
(*5)Adobe社のホームページより無償でダウンロード可能です。以下のURLよりダウンロードし、インストーラの指示にしたがってインストールを行ってください。
http://www.adobe.com/jp/products/reader/
(*6)
Microsoft ExcelはMicrosoft社の製品です。別途ご購入いただく必要がございます。
Microsoft 、Windows、Wordおよび Excel は米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
IntelおよびPentium、Coreは、Intel Corporationの登録商標です。
◆ お問い合わせ、資料請求、評価版の申し込み
本ソフトウェアに対する詳細資料は、下記「PDF資料ダウンロード」からダウンロードいただけます。
カタログよりも詳しい資料もございます。ご希望の方、ご質問のある方、無料の評価版のご希望は、下記「お問い合わせはこちら」からお寄せください。その際お送り先の住所もお知らせください。
◆ 「水撃解析入門 小冊子」無料配布
ご興味のある方には、当社オリジナル作成の、過渡解析・水撃に特化した「水撃解析入門 小冊子」を無料でお送りいたします。今すぐお問い合わせください。
◆ 更新履歴
| 更新日付 | バージョン | 更新情報 |
| 2010年8月2日 | 1.2 | 修正:エクスポート機能を強化しました。 新規:土地改良基準書との対応表を導入しました。 新規:単位変換機能を導入しました。 |
| 2010年4月26日 | 1.1 | 修正:水撃解析モードから圧力制御機能を削除しました。 新規:水撃解析モードに圧力勾配線を導入しました。 修正:診断結果での圧力に位置水頭が含まれていたため修正しました。 |
| 2010年3月29日 | 1.01 | 修正:時刻800s以降に圧力が静定しない場合の不具合を修正 |
| 2009年12月1日 | 1.0 | 新規:リリース |








